【マスターデュエル】手札誘発の使い方・当てどころまとめ
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皆さんこんにちは、スズタカです。

今回は、質問箱に要望の多かった環境デッキへの各種手札誘発の当てどころをまとめていきたいと思います。

一緒に手札誘発はどういったカードなのかも合わせて解説していくので、ぜひ参考にしていってください。

はじめに‐手札誘発の考え方について

「手札誘発」はコンボカードであるという考え

「手札誘発」は考え方、扱い方が非常に難しいカード群に分類されます。

これが何故かというと、「手札誘発」カードは効果自体は単体で完結しているにも関わらず、単体のカード性能として評価するべきカードではないからです。

より分かりやすく言うならば、自分の手札の強さと相手の動きから逆算して、相手の動きをどこまで許容できるかを自分の中で見積もり、相手が許容範囲を超えようとするならば、その動きを弱めるために使うカードです。

つまり、あらゆる「手札誘発」カードは自分、および、対戦相手のカードと組み合わせて効果を発揮するコンボ専用のカードである、という認識が何よりも重要です。。

そのため、「手札誘発」を的確に運用するためには、お互いのデッキへの最低限の理解が必要となるといえます。

「手札誘発」を使う際の考え方

「手札誘発」は前述のとおり、コンボ専用のカードです。

極論をいうならば、対戦相手が《ライトニング・ストーム》《サンダーボルト》1枚で壊滅するような展開を行ってくるデッキだと判断し、それらのカードが既に手札に存在するのならば、仮にどんな「手札誘発」カードを持っていたとしても、相手の展開に使うことはありません

何故ならば、使っても使わなくても結果は同じなら、使った分だけ手札が減って損になってしまうからです。

このように「手札誘発」を扱うには、なぜ使うのか、使わないのかという明確な理由が必要であり、理由付けのない「手札誘発」の採用、運用はあまり意味がありません。

そのため、本来ならば「手札誘発」の使い方に限らない話ですが、特定カードをここに使う、といった決め打ち気味の運用はあまりよいものではありません。

とはいえ、マスターデュエルから参入してきてくださった新規プレイヤーの方々にそこまで求める、というのは、正直な話、酷です。

細かいことはいいから、答えだけ教えて、という気持ちは十分理解できます。

そのため、本記事では、当てる場所のみならず、なぜそこに誘発を当てるのかの明確な理由づけも合わせて記載するように心がけるので、最終的にはそれらの情報を元に、各自が状況を判断できるようになってもらえればよいなと考えています。

都合のいい参考書のようなものだとお考え下さい。

長くなりましたが、本文に入っていきましょう。

解説する各種「手札誘発」について

今回、記事内では比較的汎用性が高い「手札誘発」である

  • 灰流うらら
  • 無限泡影

の2種類に絞った解説を行います。

それ以外の「手札誘発」カードは、使える場面が限られていることが多く、明確な採用理由がなければデッキに採用されていることはないと考えられます。

つまり、予め使い方を決めた上で採用しているはずなので解説は不要なはず、という考えです。

また、《エフェクト・ヴェーラー》は《無限泡影》とほぼ同じ使い方をするため、ここでは解説をまとめます。

また、最強の手札誘発である《増殖するG》に関しては、別記事にて解説、取り扱い方をまとめているので、そちらを確認していただけると嬉しく思います。

端的に言うならば、《増殖するG》に関しては、最低限の使い方を間違えさえしなければそれで十分なのです。

灰流うらら

チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、 このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。

●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果

もっとも汎用性の高い「手札誘発」カードです。

デッキ内から、特定のカードを別の場所に移動させる効果を無効にする効果、だと考えれば分かりやすいカードでしょう。

汎用性の高さは選択肢の多さにも繋がるため、使いどころによって効果が増減しやすい1枚です。

後半の各テーマ毎の使い方以外で意識するべき使い方として、

  • カードが2枚以上に増えそうな動き
  • 手札の質を著しく良くするような動き

これらを狙って止めることを意識して使用できるとよいでしょう。

具体的な例としては

  • 1枚のカードを2枚に増やす《強欲で貪欲な壺》《金満で謙虚な壺》のような強力なドローカード
  • 《ドラゴン目覚めの旋律》《強欲で金満な壺》《闇の誘惑》のような手札入れ替え効果
  • 《水晶機巧-ハリファイバー》のように爆発的に展開を伸ばすことができるカード

あたりは分かりやすい使いどころです。

《灰流うらら》の強力なところは、多くの選択肢の中から、相手の強い動きを止められることなので、相手の弱い動きと交換しないことが何よりも重要です。

その観点で《増援》《おろかな埋葬》《炎舞-「天璣」》のように、汎用性は高いものの、相手のデッキ内容が判別できないカードに使うのは基本的にはリスキーです。

それらのカードから用意されたカードでデッキギミックが回り始めても、そこに《灰流うらら》を使う機会は必ず訪れるので、焦って先撃ちする意味はありません

重ね重ねになりますが、相手の強い動きだけを狙って止めましょう。

無限泡影

【 通常罠 】

自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。

①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

最も妨害されにくい「手札誘発」カードです。

その他の「手札誘発」カードは基本的にモンスターカードであるため、《墓穴の指名者》を持たれていると仕事ができない可能性がありますが、このカードは《抹殺の指名者》及び《レッド・リブート》でしか止まらないため、仕事をできる可能性が最も高いことを重視して採用するべきカードです。

通りやすさの反面、単体のカードパワーはそこまで高くないことには注意が必要です。

あくまでも、他のカードと合わせて採用を考えるべきカードですし、効果内容への信頼度がそこまで高いカードでもありません。

そのため、対戦相手の動き次第では使いどころを失ってしまう可能性も相応にあることから、敢えて完成盤面まで使わず温存し、自分のターンに相手の妨害を無力化する目的で使用した方が良い場合もあります。

同系統の《エフェクト・ヴェーラー》と比較した場合、仕事の遂行率の高さという面ではよりも信頼度が置けます。

しかし、《エフェクト・ヴェーラー》は手札に抱えておける、という奇襲性が最大のウリとなるため、その点で十分な差別化は可能です。

特に

  • 先攻展開後に自身が適用した《増殖するG》でドローすることができれば、追加の妨害として機能すること
  • サイド後のゲームで、相手の《ライトニング・ストーム》《ハーピィの羽根帚》といったカードにまとめて処理されず、メタに耐性を持たせられること

などは《エフェクト・ヴェーラー》の明確なメリットとなるでしょう。

各自のデッキや、対戦環境を意識して、どちらをどの配分で運用していくのかは決める必要があります。

マスターデュエルに限っては、《ライトニング・ストーム》の採用率が比較的高いことから、概ね、相互互換であるといえるでしょう。

先攻時の強さを意識するならば《エフェクト・ヴェーラー》、後攻時の「手札誘発」カードとしての信頼性を重視するならば《無限泡影》を重視した採用を行うこととなるでしょう。

各デッキ相手の使いどころまとめ

ここからは、各デッキ相手への当てどころをまとめていきたいと思います。

冒頭でも述べましたが、基本的に決め打ちはあまり意味がない、ということは念頭に置きつつ、基本的な使い方を意識していきましょう。

鉄獣戦線(十二出張も含む)

 

 

《灰流うらら》の使いどころ

  1. 《鉄獣戦線 フラクトール》の手札効果

 

《無限泡影》の使いどころ

  1. 「鉄獣戦線」モンスターの共通効果

      解説

        「鉄獣戦線」デッキは墓地を増やせなければ強い動きができないので、墓地を増やす動きを止めることが重要です。

        また、共通効果によって墓地コストを使わせた状態で効果を無効にすることで、後続を持っていても展開を行いにくくします。

        使いどころがシンプルなので迷うことはあまりないでしょう。

        ドライトロン

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《竜輝巧-バンα》(止めた方が無難)
        2. 《サイバー・エンジェル-弁天-》(バンαがない場合に考慮)
        3. その他ドライトロン下級
        4. 《宣告者の神巫》

         

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《宣告者の神巫》(堅実にいく場合)
        2. 《竜輝巧-ファフμβ'》(上振れ狙い)
        3. 《ユニオン・キャリアー》
        4. 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》

        解説

        爆発的に展開を伸ばせる《サイバー・エンジェル-弁天-》の有無を確認した後は、決め打ち気味に「手札誘発」を使っていくことになるでしょう。

        《竜輝巧-バンα》を止めることが最も無難な選択肢にはなるとされていますが基本的には噛み合いの勝負です。

        大前提として、ドライトロン相手の誘発は基本的にはお祈りです。

        対戦相手の手札が強ければどこに「手札誘発」カードを使おうが1枚程度なら余裕で貫通されるので、汎用的な「手札誘発」で対策しようとするのには限界があることを理解してください。

        具体的には《竜輝巧-バンα》+《サイバー・エンジェル-弁天-》のような強初動は概ね諦めです。

        そのため、《サイバー・エンジェル-弁天-》などが絡んでいない、もしくは《サイバー・エンジェル-弁天-》の相方が弱い場合など、対戦相手の動きが弱い場合を見逃さず、その場合に相手の動きを弱めることを重視しましょう。

        また、儀式魔法カードへアクセスする手段が

        • 《宣告者の神巫》
        • 《竜輝巧-アルζ》
        • 《竜輝巧-ファフμβ'》

        この3種類しかないため、手札誘発の種類と数によっては、儀式魔法へのアクセス手段を気合で3回集中狙いするのも一つの手ではあります。

        これはどちらかというと先手で妨害する際の考え方に近いですね。

        電脳堺

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《電脳堺媛-瑞々》
        2. 《電脳堺都-九竜》
        3. その他「電脳堺」モンスター

        《無限泡影》の使いどころ

        なし

        解説

        基本的には、最も強い「電脳堺」カードである《電脳堺媛-瑞々》を狙って妨害していくことになります。

        《無限泡影》は完全に使用タイミングがないので、中途半端な使い方をするよりは、対戦相手がミスをする前提で温存してしまってもいいかもしれません。

        基本的には止まりませんが、《灰流うらら》が通って展開が止まることを祈りましょう。

        エルドリッチ

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《強欲で金満な壺》
        2. 《呪われしエルドランド》
        3. 《紅き血染めのエルドリクシル》

        《無限泡影》の使いどころ

        なし

        解説

        最優先で止めたいカードは、デッキギミックよりもドローソース、次点で《黄金卿エルドリッチ》へアクセスできるカードです。

        《黄金卿エルドリッチ》にアクセスされても問題がないなら温存も視野に入れられると良いかもしれません。

        閃刀姫

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《閃刀起動-エンゲージ》
        2. 《閃刀姫-シズク》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《閃刀姫-シズク》
        2. 《閃刀姫-カガリ》

        解説

        「閃刀姫」デッキのパワーは《閃刀起動-エンゲージ》に全てが集約されていると言っても過言ではありません。

        そのため、《閃刀起動-エンゲージ》本体とそこに繋がるアクセス手段を妨害します。

        そのため、相手の墓地に《閃刀起動-エンゲージ》がある状態の《閃刀姫-シズク》の効果を止める必要があるのかどうかを考える必要などはあります。

        ドラゴンメイド

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《ドラゴンメイド・チェイム》
        2. 《ドラゴンメイド・ティルル》
        3. 《ドラゴンメイド・ナサリー》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《ドラゴンメイド・チェイム》
        2. 《ドラゴンメイド・ティルル》
        3. 《ドラゴンメイド・ナサリー》
        4. 《ドラゴンメイド・シュトラール》(自分ターンのドローフェイズ

        解説

        「ドラゴンメイド」は下級メイドと上級メイドを交互に入れ替えつつアドバンテージを獲得していくデッキです。

        そのため、初動となる「ドラゴンメイド」下級モンスターの効果を絞ることで相手の動きを弱めることを狙っていくのがベターです。

        《無限泡影》を《ドラゴンメイド・シュトラール》に使う場合、スタンバイフェイズの効果を使用させるのは損なので、自分のドローフェイズに入った瞬間に《無限泡影》を発動する方がお得です。

        サンダードラゴン

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《闇の誘惑》
        2. 《雷電龍-サンダー・ドラゴン》
        3. 《雷電龍-サンダー・ドラゴン》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《孤高除獣》(コストの強弱とハンド次第)
        2. 《超雷龍-サンダー・ドラゴン》(自分ターン)
        3. 《雷神龍-サンダー・ドラゴン》(自分ターン)

        解説

        「サンダードラゴン」はある程度事故率の高いデッキです。

        そのため、デッキの安定性を高めるドローソースを狙って止めていきたいです。

        また、1度デッキが回ってしまうと《無限泡影》は使いどころを失ってしまいがちなので、自分ターン用に温存することも視野となります。

        特に《超雷龍-サンダー・ドラゴン》が重くなるデッキでは、《孤高除獣》などはスルーして、温存した方が無難となる場合もあります

        プランキッズ

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 「プランキッズ」下級モンスターの墓地効果

         

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《プランキッズ・ドゥードゥル》(ほぼ無意味)

        解説

        《灰流うらら》で相手の初動を止めることに命をかけましょう。

        《無限泡影》のようなカードは対戦相手がまともなら、基本的に意味のないカードとなります。

        シャドール(召喚獣含む)

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《影依融合》
        2. 《召喚師アレイスター》
        3. 《エルシャドール・ネフィリム》
        4. 《エルシャドール・アプカローネ》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《エルシャドール・ネフィリム》
        2. 《召喚師アレイスター》
        3. 《エルシャドール・ミドラーシュ》(自分ターン)

        解説

        《影依融合》と《召喚師アレイスター》これらはどちらも通すことがリスキーなカードなので、この2点を最優先で意識して止められるとよいでしょう。

        LL鉄獣戦線

        《灰流うらら》

        1. 《LL‐バード・コール》
        2. 《LL-リサイト・スターリング》

        《無限泡影》

        1. 《LL-ターコイズ・ワーブラー》

        解説

        お祈り枠です。

        対戦相手が弱いことを祈って決め打ち気味に投げます。

        止まらないことの方が圧倒的に多くなるでしょう。

        暗黒界未界域

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《鎖龍蛇-スカルデット》
        2. 《No.60 刻不知のデュガレス》
        3. 《貪欲な壺》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《鎖龍蛇-スカルデット》
        2. 《No.60 刻不知のデュガレス》

        解説

        手札の枚数を増やすカードを狙ってピンポイントに妨害を行います。

        間違っても各種「未界域」モンスターの効果に《灰流うらら》を使ってはいけません。

        幻影騎士団

        《灰流うらら》の使いどころ

        1. 《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》
        2. 《幻影騎士団ティアースケイル》

        《無限泡影》の使いどころ

        1. 《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》
        2. 《幻影騎士団ティアースケイル》
        3. 《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》

        解説

        《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》《幻影騎士団ティアースケイル》は1枚から凄まじいアドバンテージを稼ぎ出すため、止めた方が無難な対象です。

        また、《幻影霧剣》は超えられるため、《No.86 H-C ロンゴミアント》の成立さえ阻止すれば良い、という考えならば《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》の素材となる効果を1点狙いすることも可能です。

        しかしながら《ユニオン・キャリアー》型など派生の展開も多く存在するデッキであるため、基本的には上2つを止めた方が無難だと言えます。

        残りの手札と相談して柔軟にどこを止めるのか決めましょう。

        まとめ

        一通り、ランク戦での遭遇率が高そうなデッキの対策は記載しました。

        ここに書かれている内容も時と場合によっては不正解となる場合がありますし、最終的には各自のその場の判断次第となります。

        最序盤以外は各種「手札誘発」の使いどころは変化していくため、これ、といった正解が常にあるわけではない、という事を理解した上で、その場の雰囲気で使い方を決めていきましょう。

        経験者も最終的には雰囲気で決めるので、使うにあたって明確な理由付けがあれば、仮に失敗しても問題ないのです。

        なので、とりあえずいろいろなデッキと対戦して、たくさん試合経験を積むことが最重要だと考えています。

        それでは皆さん、良きマスターデュエルライフをお送りください。

        今回はここまでとさせていただきます。

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        それでは皆さん、またお会いしましょう。

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