
皆さんこんにちは、スズタカです。
日本選手権の調整に大半の時間を割いていたため、しばらく更新が止まっていました。
お待たせしてしまった方には申し訳ありませんでした。
今回は、私の日本選手権参加が終わったので、その期間中に調整していたデッキを順番に紹介、解説していきたいと思います。
その第一弾が、記事の題名にもなっている「音響勇者セフィラ」デッキになります。
それでは参りましょう。
デッキリスト
こちらは、日本選手権の1週間前に開催された福井CSに、調整メンバーの友達が持ち込んだデッキリストになります。
今回の記事ではこのリストをベースに解説をしていこうと思います。
デッキ調整を始めた経緯
4月からの新制限が発表された時点から、日本選手権に向けた調整を本格的に始めました。
この時点で持ち込み候補の最上位となっていたのは、前期のトップメタ2つである「デスピア」デッキと「天威勇者」デッキでした。
どちらも、「勇者」ギミックの枚数が減ってしまったことで多少なりともパワーダウンしてしまったデッキですが、それでも理論値通りに回ってしまえば、十分なパワーを持っていました。
特に、「天威」デッキは、《流離のグリフォンライダー》のような「勇者デスピア」では素引きしてしまうと持て余してしまいがちなカードも無理なく展開に組み込むことができる、ということで、弱体化の影響が「デスピア」ほど目立たないと予想しており、かなり期待していた枠となっていました。
しかしながら、調整を続ける過程で「天威勇者」デッキの問題点を感じるようになっていきました。
「天威勇者」に感じた問題点
「天威勇者」デッキに感じた問題点は大きく分けて2つありました。
1つ目は、「天威勇者」デッキは前期の段階でも相当に研究が進んでいたデッキであったことです。
《幻獣機アウローラドン》の2枚採用によって《エフェクト・ヴェーラー》系の誘発に耐性を与える展開や、「ローズドラゴン」ギミックを採用して《フルール・ド・バロネス》の早期着地を狙う、などといった形で対策を踏み越えるリスト開発自体は行われていましたが、それも広く知られてしまっており、奇襲性がなくなっていた部分が特に問題だと感じていました。
これは相手が適切に手札誘発を基準値以上採用しており、適切な知識で扱えば、プレイが絡まずに敗北してしまう可能性が高い、ということでもあります。
手の内がバレている展開系デッキほどカモにされやすいデッキはない、と考えていたため、展開系デッキを扱うならば、より奇襲性の高いプランを選択したいと考えていました。
2つ目の問題は、《次元障壁》に対する耐性の低さです。
「天威勇者」デッキは《水晶機巧-ハリファイバー》《幻獣機アウローラドン》の効果が成立するだけで、ゲームに勝利できる必殺展開を有しているのが最大の魅力ですが、その展開力、及び火力はエクストラデッキのシンクロモンスターに依存しているため、《次元障壁》の影響をもろに受けてしまいます。
従来は「勇者」ギミックとサイドカードを交えてミッドレンジ気味なプランに舵を切ることで対応していましたが、肝心の「勇者」ギミックの枚数が減ってしまったことで、《次元障壁》が重い場面が非常に増えていると感じました。
このように、先攻時の「手札誘発」と、後攻時の《次元障壁》という2つの改善しにくい問題を抱えていると感じるようになったため、「天威勇者」デッキの調整は一旦諦め、それに代わる展開デッキを探すこととなりました。
ここで白羽の矢が立ったのが「セフィラ」デッキでした。
「セフィラ」デッキのメリット
ここまで述べてきたように、「セフィラ」デッキを扱うことになったきっかけは、「天威勇者」デッキと差別化できる展開系デッキを開発する、という点にあります。
そのため、「天威勇者」と比較した際のメリットを紹介していきたいと思います。
1 手札誘発の適切な当てどころを見極めるのが難しい
「天威勇者」デッキのような1本道の展開ルートのデッキではないため、「手札誘発」の当てどころを見極めるのがかなり難しい部類に入ります。
わかりやすいポイントだけでも、《水晶機巧-ハリファイバー》《幻獣機アウローラドン》《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》といったマストカンター(に見える)強カードによる展開要素が挙げられます。
さらには、各種カウンター罠を用意する「セフィラ」関連カードやチューナーを供給する「音響」ギミックなど、展開を分岐、補強するカードが多く採用されており、それらを手札に隠し持って展開していくことで後出し気味に相手に選択肢を迫ることが可能です。
ペンデュラムデッキの性質も相まって、相手との駆け引きの上で展開を行えます。
2 《次元障壁》に対して耐性がある展開を有している
「セフィラ」デッキも「天威勇者」デッキと同じくシンクロ召喚を主体としてゲームを行うデッキですが、《水晶機巧-ハリファイバー》からの《ヴァレルソード・ドラゴン》といった変化球をギミック内に持っており、「《次元障壁》でシンクロ召喚が指定」されたとしても、その上からワンキルを目指すことができます。
特に《アラメシアの儀》と《水晶機巧-ハリファイバー》を成立させることができれば、無理なくワンキルまで移行することができるため、サイド後の後手からでも相手のサイドカードとデッキギミックで勝負をすることができます。
手札次第では、《次元障壁》のペンデュラム召喚宣言ですらビタ止まりしてしまう弱い展開も存在しますし《ヴァレルソード・ドラゴン》を用いてもワンキルができない場面ももちろん存在しますが、対戦相手に特定カードを握られたら負けてしまう、という他人の都合でゲームの勝敗が決まらないデッキである時点でかなり評価は高めです。
「セフィラ」デッキのデメリット
ここまで挙げてきたメリットは、最初に挙げた「天威勇者」デッキが課題としていて解決できなかったものばかりであり、デッキとしての差別化は十分可能な範囲だといえます。
しかしながら、相応のデメリットも存在します。
ここからはそれを紹介しましょう。
1 展開結果にムラがある
「勇者セフィラ」の展開のマストカウンターが読みにくいのは、展開力にムラがあるためです。
手札が非常に強い場合なら、「指名者」カードを引かずともギミックを回して複数枚の「手札誘発」貫通を狙えるパワーがあるときもある反面、1妨害で沈んでしまうような弱い手札も発生します。
「天威勇者」デッキは《水晶機巧-ハリファイバー》から安定して必殺展開を行えますが、「勇者セフィラ」は《水晶機巧-ハリファイバー》の成立だけではゲームに勝利するほど強力な展開を行うことができません。
安定した初手と展開力という視点では、確実に「天威勇者」側の方が勝っているといえるでしょう。
特にこのリストでは、「セフィラ」デッキ名物《タツノオトシオヤ》の素引きが、どうしても一定確率で発生してしまい、悲しい気分になってしまいますが、「天威勇者」デッキにはそういった引きムラを生むカードの採用数が極力少なく抑えられているのは構築としての優位点だといえます。
2 二ビルへの耐性が気持ち弱い
展開系デッキへのメタとして《原始生命態ニビル》は非常に採用率の高いサイドカードですが、「天威勇者」デッキと比較した際に、直撃がそのまま負けに繋がるシーンが多いと感じました。
「セフィラ」側としても各種展開パターンや、「勇者」ギミックの引き込みによって《原始生命態ニビル》成立前にそれをケアする展開を行うこともできますが、前述のムラっ気もあって安定してケアをした上での先攻展開を行えるわけではありません。
3 ドロールへの耐性が低い
「天威勇者」デッキと比較して、よりサーチを多用するため、《ドロール&ロックバード》に弱くなっています。
特に先手はサーチしてきた各種カウンター罠カードも重要な妨害要素となるため、カウンター罠をサーチする前に《ドロール&ロックバード》が適用されるとかなり展開が弱くなってしまいます。
モンスターだけでの制圧力は「天威勇者」の方が勝っており、《ドロール&ロックバード》直撃の機会も少ない点は「天威勇者」の方が有利だと考えています。
このように、「天威勇者」デッキが自然とケアできている範囲がケアできなくなっているような歯がゆさはあったため、環境次第で持ち込みを考えるべきだと考えていました。
キーカード解説
ここからは各種キーカードの簡単な解説に移ります。
「セフィラ」デッキの歴史はかなり長いので、大筋のキーカードの解説は省き、新戦力を中心に解説を行います。
音響戦士ギタリス
【 ペンデュラム・チューナー 】
星 3 / 風 / 機械族 / 攻1100 / 守500このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のフィールドゾーンに「アンプリファイヤー」が存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。【P効果 青0/赤0】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカード以外の自分フィールドの「音響戦士」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードとこのカードを持ち主の手札に戻す。
着地時にスケールを回収できて、《音響戦士ギータス》からリクルートできる、ペンデュラムモンスターのチューナーです。
あまりにもメリット効果の塊のようなカードですが、最も重要なのは、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からチューナーを触って《水晶機巧-ハリファイバー》を作ることができる点でしょう。
これによって展開の柔軟性が非常に高いものとなっています。
また、《音響戦士ギータス》からリクルートして、そのままスケールを回収し、回収分を通常召喚することで《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をリンク召喚することもできます。
《音響戦士ギータス》と並んでデッキの最重要パーツの1枚だといえるでしょう。
地味にスケール0なため、《智天の神星龍》と合わせて初動にすることも可能です。
音響戦士ギータス
【 ペンデュラムモンスター 】
星 3 / 風 / 機械族 / 攻1500 / 守100【Pスケール:青7/赤7】
「音響戦士ギータス」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「音響戦士ギータス」以外の「音響戦士」モンスター1体を特殊召喚する。【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「音響戦士」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
《音響戦士ギタリス》を獲得したことで従来よりも数段上のパワーを獲得しました。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》から触る選択肢の中で最もパワーの高い1枚であり、手札コストも《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドロー効果で無理なく補うことが可能です。
また、「勇者」ギミックの採用と《水晶機巧-ハリファイバー》のリクルート候補の存在により、ある程度捨ててもよいカードの選択肢があるのは嬉しいところです。
変わったところでは、「音響戦士」カードをコストに《音響戦士ギタリス》をリクルートし、自身を回収した際には、そのまま召喚して効果を使うことで、コストにしたカードを蘇生できます。
これらのことから、《音響戦士ギタリス》の素引きをケアして、2枚目以降を採用することも無理なくできるとは感じています。
補足 「音響」ギミック強化の恩恵
従来の「音響DDセフィラ」の構築では、召喚権を残した《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》から、《DD魔導賢者ケプラー》にアクセスし、「DD」ギミックでチューナーを供給することでこの構築と同じような展開を行っていました。
しかし、《音響戦士ギタリス》を獲得したことでその役割を「音響」ギミック内だけで完結させられるようになり、「DD」ギミックが不要になったことで、デッキのスロットに余裕ができました。
これにより、「勇者」ギミックを採用することが可能となり、新しいタイプのデッキが生まれることとなりました。
盆回し
《セフィラの神託》と《竜の渓谷》を使い分けられるカードです。
フィールド魔法を触る以外の主な役割は、
- 先攻展開時の《夢幻泡影》のケア
- 後攻時のサイドチェンジ枠作り
の2点です。
効果で用意できるフィールド魔法2種類は、どちらもブン回しパターンに必要なキーカードの片割れです。
そのため、《夢幻泡影》のケア役の仕事も相まって上手く決まれば、特に先攻で高いパフォーマンスを見込めます。
また、展開に「勇者」ギミックが絡んでいる場合、《騎竜ドラコバック》で送り付けたカードのバウンスを行うことで、両方の選択肢を手に入れることができたりもします。
その場合、ケアはできなくなるので、流れに応じて、いい感じに誘発ケアとブン回しを両立させましょう。
後手ではあまり強くないので抜き去り、サイドチェンジの枠に充てます。
元々、サイドチェンジで後手カードの入れ替え枠を捻出しつつ、先手時にデッキの安定性を損なわないカードを採用するにあたって、《竜の渓谷》と合わせて追加で採用したカードです。
「ふわんだりぃず」や「ルーン」のようにフィールド魔法に強力な効果を持つテーマとのマッチアップではかなりの働きを見せます。
アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 風 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地からレベル2以下のチューナー1体を選んで特殊召喚する。②:お互いのメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
EXデッキから「スターダスト・ドラゴン」1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
このターン、この効果でS召喚したモンスターは相手が発動した効果を受けない。
墓地に《幻獣機オライオン》が存在する場合、それを蘇生して《フルール・ド・バロネス》に繋ぎます。
先攻展開においては、8シンクロを10シンクロに変えるためのものだと考えるべきカードです。
同じく8シンクロの妨害枠である《ヴァレルロード・S・ドラゴン》と役割が被っているようにも見えますが、《水晶機巧-ハリファイバー》をフィールドに維持しての最大展開を目指すときに、墓地にリンクモンスターが落ちていない場合にも妨害を置けるようになっているため、十分な採用価値があります。
また、このカードの真価は後手にもあり、ハリラドンの成立から《タツノオトシオヤ》を用いずに2面除去を行ないつつ、ワンキルを目指すことができるようになる、という役割も持っています。
バロネス(3000)+アクセルスタダ(2500)+ラドン(2100)+ジェット(500)=8100
ショウフクとバロネスのビームで2面除去。
EMシール・イール
【 ペンデュラムモンスター 】
星 1 / 水 / 魚族 / 攻100 / 守100①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
このターン、そのカードは発動できない。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。【P効果 青3/赤3】
①:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
主に対「デスピア」、及び《次元障壁》を想定して採用した後手用のサイドカードです。
モンスター効果、P効果、どちらも後手から妨害を踏むために最適であり誘発が効きにくいビート対面でもサイドインがしやすいカードです。
特に、展開系に対して最大値を目指した「デスピア」の自ターン《氷剣竜ミラジェイド》効果からの《赫の烙印》構えのムーブに対しては、見えている《赫の烙印》を踏み抜くことで一気に妨害数を削ることができる可能性があります。
また、《氷剣竜ミラジェイド》が問題がない手札ならば、セットカードに潜む《次元障壁》を狙ったり、スケール効果で《氷剣竜ミラジェイド》自体を無力化したりするなど、真面目なビートダウンデッキ相手には、腐りにくい優秀なカードです。
除去対象がいなかったとしても《サイクロン》のような類似バック干渉カードと違って下スケールであることから、展開に利用できるのも地味な加点ポイントです。
召喚時の効果は「勇者」ギミックとの相性は悪いため、多少嚙み合いが必要となります。
環境によって、採用枚数やそもそもの採用を考えるべきではあるでしょう。
リストの改善案と反省点
今回紹介したリストですが、持ち込んだCSの結果は、
じゃんけん1-4、成績1-4
とあまり振るわない結果でした。
不運もあったとはいえ、負けが込む以上は理由があります。
全体的には失敗部分が目立つリストではあったため、最後に反省点と改善案を載せて、記事を終わりたいと思います。
《タツノオトシオヤ》抜きという選択肢
デッキのデメリットの際にも述べましたが、デッキ内で最も厳しい引きムラを生むのは《タツノオトシオヤ》の素引きです。
当日の持ち込みを行った友達曰く、このカードの吸い付きが異常に強く、毎ラウンド1度は素引きしており、最終ラウンドでは全試合初手に来たとのこと。
じゃんけん結果と相まってここまで不運なのは珍しいとは思いますが、デッキ構築の段階で、《タツノオトシオヤ》を抜いてより安定性を追求した構築をすることで、ある程度不幸をケアすることが可能だったのではないかと考えています。
《タツノオトシオヤ》ありきで捲りのプランを考えていましたが、後日、別のプレイヤーのデッキリストを見て、先入観を捨てた構築が必要だと感じました。
ある程度考えたところ、確かになくてもいいな、という結論になったので、今はなしで試しています。
《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の不採用
エクストラの15枠目を選定するにあたって最終的に《氷結界の龍 トリシューラ》と比較対象になっていた枠です。
エクストラデッキから「勇者」ギミックに触れるというオプションは、実戦では非常に強力なオプションであったのではないかと考えています。
見送った理由としては《彼岸の黒天使 ケルビーニ》から「勇者」ギミックを触っても《原始生命態ニビル》のケアには使いにくい、というものでした。
しかしながら、後手から仕掛ける際に、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からの《音響戦士ギータス》展開から無理なく作ることが可能であり、そのまま「勇者」ギミック+《アクセス・コードトーカー》による3面除去のワンキルが視野となるため、コンパクトな動きで勝ちを目指せる点は非常に魅力的です。
それらのことも踏まえ、《アクセスコード・トーカー》と合わせての採用が望ましいと考えられます。
この時、交換候補は同じフィニッシャー要素の《リンクリボー》+《ヴァレルソード・ドラゴン》の組み合わせとなるでしょう。
このように、環境やプランに合わせてフィニッシャーを選ぶ余地があると言えます。
また、これらのことから、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を採用すると、《タツノオトシオヤ》不要論が更に加速します。
《アストログラフ・マジシャン》の採用
特殊召喚できて、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》から触れるレベル7モンスターであり、《原始生命態ニビル》をケアして先に《フルール・ド・バロネス》を成立させるためのカードとしての採用です。
しかし、それ以外の役割が殆どなく、あまり素引きしたくないカードとなっており、《タツノオトシオヤ》と並んで無用な引きムラの原因にもなっていたと考えられる1枠です。
理論上、採用しておくと強いが、実戦レベルではなかったという点で、前述の《彼岸の黒天使 ケルビーニ》と比較できる対象であるとも考えられます。
こちらも現在は抜く方向で考えています。
ハリファイバー通ったけど負けた
地味に一番よくないやつですね。
先攻で《ジェットシンクロン》からの人かけハリファイバーをしたら何故か通ってしまうも、《水晶機巧-ハリファイバー》展開だけではパワーが足りず落としてしまったゲームがあったとのことです。
同条件の「天威勇者」なら問題なく勝っていた、とのことで、デッキの存在意義が問われる事件でした。
《水晶機巧-ハリファイバー》からの展開力では「天威勇者」が勝るとは予め理解してはいたものの、実際にその場面が訪れるとむなしいものです。
とはいえ、これも下振れ要因を抱えたデッキ構築の問題から来ていた問題であるため、前述の問題点をある程度解消できれば改善可能かもしれません。
これに関しては今後の研究次第といえそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、日本選手権の持ち込み候補として研究していた「勇者セフィラ」のデッキリストの簡易解説でした。
あまり長すぎても疲れてしまうと思うので、展開パターンや最終盤面などは、別記事で近いうちにまとめようと考えています。
何か質問等ありましたら、スズタカの質問箱の方までお寄せください。
それでは皆さん、またお会いしましょう。